アルコール依存症>なぜアルコール依存症が治りにくいのか

医学的に難治性の疾患はいくつもありますが、
アルコール依存症は違う意味で難治の病気です。
一度かかってしまうと簡単には治すことができません。
なぜアルコール依存症は治りにくいのでしょうか。

依存症というのは、何かに依存する病気であり、
それが無いと心身に支障をきたします。

アルコール依存症の場合、アルコールがないと
離脱症状に襲われ、とても苦しみます。
イライラや不安などの精神状態の悪化、
さらに頭痛や吐き気などの身体症状も出てきます。
こうした不快感に耐え切れず、またアルコールに
依存していきます。
この悪循環を断ち切れず、多くのアルコール依存症の
患者は長期間苦しみます。
再発と悪化を繰り返しながら、進行するケースが多く、
難治性と言わる所以です。

一度依存してしまうとそれから離れられない、
それが依存症の怖いところです。
依存を止めることは難しくても、命を守る、
健全な生活を取り戻すには勇気と根気、努力が必要です。
しかし、アルコール依存症は、治す気持ちが
あれば治る病気です。